お知らせ
口腔機能低下症について
2023.02.12
こんにちは、津野歯科医院、津野和久です。
本日は、口腔機能低下症についてお話します。
口腔機能低下症とは
食べ物を噛み砕いたり、飲み込んだりする機能が衰えた状態のことです。
口腔機能低下症を放置すると身体全体への衰えに繋がっていきます。
噛み砕く機能が低下することで、軟らかい物を好んで食べる様になり、タンパク質の摂取量が減少し結果、筋肉の合成量が低下、徐々に全身の筋肉が減少していきます。
加齢に伴う筋肉量の減少とともに、口腔機能低下症を発症している場合、寝たきりや要介護になるリスクが高まります。
全身の筋力増加に必要なこと
筋肉の増加には運動とタンパク質等の栄養摂取が必要です。
口腔機能の低下によりタンパク質の摂取量が減っている場合は、まず口腔機能低下症の検査、診断を行い、それに対する治療が必要となります。
口腔機能低下症の治療方法
①舌圧を鍛える
道具を使わない方法としては「あいうべ体操」があります。
これを1セット5秒くらい、朝昼晩にかけて30セットを目安に行います。
運動のため、出来るだけ大袈裟に行った方が効果的です。
②咬合の回復
歯が無くなり放置していると、その分噛み砕く能力が低下し、硬いものが食べられなくなります。
そのために、歯がなくなった部分を入れ歯やブリッジ、インプラントなどで補って食べられる様にする必要があります。
オーラルフレイルにより口腔機能が低下すると、全身の衰えに繋がります。
口腔機能低下を早期発見し、処置、訓練することで重症化を予防できます。
健康寿命を延ばすため定期的に歯科受診をしましょう。