お知らせ
糖尿病と口腔状態の関わり
2023.02.26
糖尿病はどんな病気?
すい臓から分泌される〈インスリン〉がうまく作用しなくなる事で、慢性的に血中のブドウ糖の濃度が高くなってしまう病気です。
糖尿病は4つのタイプに分けられます。
このうち、90%を占めているのが2型糖尿病です。
2型糖尿病は、遺伝的要因に生活習慣が組み合わさって発症します。
糖尿病の症状
初期や軽症であれば自覚症状が現れません。
しかし、高血糖が続くうちに、口の渇き、多飲、多尿、体重減少といった特徴的な症状がみられます。
また、動脈硬化など、さまざな合併症を引き起こし、失明や人工透析など深刻な事態に陥る原因となります。
こうした糖尿病合併症を進行させないためには血糖、血圧のコントロール、禁煙が大切です。
糖尿病の予防改善について
糖尿病の予防には、肥満を解消することが大切です。食事や、運動習慣を見直してみましょう。
基本は腹八分目に食べ、日常生活の運動量を増やすことです。
野菜などの食物繊維が多いものから食べたり、よく噛む事で血糖値が上がりにくく、食べ過ぎを防ぐことができます。
このことからも、左右の奥歯でしっかり噛め、咀嚼(そしゃく)できることが重要になります。
歯がしっかりしておらず、咀嚼できず柔らかい食べ物や、丸呑みをしていると血糖値が一気に上昇しやすくなりますし、
運動する時も食いしばることができず力が入りません。
口腔ケアと糖尿病
歯周病は糖尿病の重大な合併症の一つです。
高血糖により、感染への防御力が低下し、歯周病原因菌の増殖を制御できなくなるためです。
糖尿病の人は歯周病に2倍以上かかりやすくなることが分かっています。
逆に、歯周病が重症であるほど血糖コントロールの状態も悪くなります。
歯周病の治療で歯周組織の慢性炎症が改善するとインスリンの働きが良くなり、HbA1cが0.4〜0.7%低下すると言われています。
定期的に歯科健診受けることは糖尿病や糖尿病予備軍の人にとっても大切なことです。