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ステファンカーブとは
2023.05.21
本日は、「ステファンカーブ」という言葉をご紹介させていただきます。
ステファンカーブとは?
ステファンカーブとは、お口の中のpH(ペーハー)変化を示したグラフです。
pHとは、酸性とアルカリ性の度合いを表したものです。
普段お口の中は唾液の力によって中性の状態に保たれています。
しかし何か食べたり飲んだりすることにより、唾液は食べ物を消化しやすい酸性の状態になり、酸性の状態が長く続くことによって、歯も溶けむし歯になってしまうのです。
時間とともに唾液は酸性から中性にゆるやかに戻っていきますが、中性の状態に戻る前に何かを口に含んでしまうとずっと酸性の状態となります。
虫歯と唾液の関係
歯のエナメル質が溶け出す酸度はpH5.5です。
pH5.5を下回ると歯の表面からカルシウムイオン、リン酸イオン等のミネラルが溶け出してしまいます。
エナメル質が溶け出すことを脱灰といいます。
これが虫歯の始まりです。
しかし、唾液には中性戻す働きがあ理、中性に戻るまでに約20分から1時間程かかると言われています。
酸の強いレモンpH2.0~3.0、食酢pH2.4~3.0、ワインpH3.0~3.7等を多く摂取すると、お口の中のpHが元に戻るのにも時間がかかります。
酸性に傾いたお口の中を中和しはじめ、傷付いている歯の表面を修復するのですが、これを再石灰化といいます。
ステファンカーブを見るとわかるように、食事のたびに脱灰と再石灰化が交互に訪れます。
そして、ジュースを飲んだりお菓子を食べたりして間食が多いと、なかなかお口の中のpHが中性に戻らず、酸性のままであることがわかります。