お知らせ

口呼吸について

2023.03.05

花粉の飛散が多くなり花粉症の人は辛い時期になりました。

コロナによりマスク生活が長引いたり、花粉症によりお口で呼吸していませんか?

呼吸には、鼻呼吸と口呼吸があります。 本来、人は鼻呼吸です。

今回は、口呼吸を続けることで起こる弊害についてお話しさせていただきます。

口呼吸で起こる悪影響

①虫歯や歯周病、口臭の原因となる

口腔内には常に「唾液」があります。唾液は、口腔内の細菌をやっつけたり、汚れを洗い流す作用があります。

常に口呼吸をしていると、口腔内が乾燥しうまく唾液がまわらずに虫歯や歯周病原因菌が増えてしまいます。

また、歯や舌にも汚れが付きやすく歯の着色や口臭の原因となります。

②顔貌・歯並びが悪くなる

口の周りの筋肉は、口を動かす筋肉の他に表情を作る筋肉があります。

口呼吸をしているとポカンと口が開いており、口元がだらしなくまた、表情筋の筋力も落ちているため表情が乏しくなります。

本来の鼻呼吸をしていると舌は上あごの「スポット」と呼ばれる位置にあるため、『内側からの舌の圧力』と『外側からの唇や頬の筋肉からの圧力』の均衡がとれ健全なあごの骨の成長とともに、きれいな歯並びとなっていきます。

口呼吸の状態が続いていると、唇や頬の筋肉による外側からの圧力がかからないため、出っ歯や、受け口などの原因となることもあります。

③風邪、感染症、アレルギーになりやすい

鼻呼吸の場合は、外気を取り込む際に一緒に入ってきた細菌やウイルスを、鼻毛や粘膜が排除してくれます。

そのため、風邪やウイルスに感染しにくい特徴があります。

また、冷たい乾燥した空気も副鼻腔の働きにより加湿・加温して気道に空気を送ってくれます。

口呼吸の場合は、口には鼻のような外気に対するバリア機能がないため直接細菌やウイルスを取り込んでしまいます。

④酸素の取り込み量が減少する・睡眠時無呼吸症候群になりやすい

口呼吸の場合は、鼻呼吸と比べ1回の呼吸で取り込む酸素の量が少なくなります。

そのため、脳に十分な酸素が行き渡らず、集中力が低下したり、身体の代謝も悪くなります。

睡眠時も、口を開けたままの状態で寝ていると、下あごや舌が重力で奥へ下がり気道を圧迫・閉鎖することで

睡眠時無呼吸症候群のリスクとなります。

このように、口呼吸には様々なデメリットが存在し、全身にも悪影響を及ぼします。

出来るだけ早く、口呼吸を治す必要があります。

 

次回は、口呼吸の治し方についてお話しします。

 

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